初心者の私が、気ままに…綴る 昆虫採集・飼育観察メモ

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センチコガネの標本作製 プチ講座 中編
こんにちは。昨日、全3クールある外部実習の内の1クール目の実習が終了しました。(汗)
実習中は 教科書では学べない事が 現場でたくさん学ぶことが出来るので・・
帰宅してからの課題レポートも膨大で…なかなかキツイですが…良い刺激と勉強になっています。
また、来週の月曜日からは・・違う実習先にお邪魔するので、地道にやりますね(*^^)v

さて、今日は 前回に引き続き 非常に自己満足な記事(笑)である プチ講座シリーズです。
今回は…前記事の最後に作製した 「タトウ」 を用いた 脱脂綿上でのセンチコガネの展足です。


カラカラな標本を軟化しよう!
こんな感じで、先日 京四郎さんから・・3頭の栃木県産 センチコガネを頂きました(^^♪
採集日から1ヶ月以上立っているので、もちろん この3頭の標本は、カラカラに乾いています。
栃木なセンチ 未展足
標本の見た目を 気にしない人であれば…この状態で 針をさし、採集ラベルを付けても・・・
立派な標本 になりますが・・・少しでも美しい状態で 保存しておきたいのが人情ですね。
と言うわけで、今回は この乾燥している標本を軟化して、展足する事にしましょう。(*^^)v

カラカラに乾いた昆虫標本 を軟化する方法としては、色々な方法がありますが・・
センチやオオセンチに関しては、熱いお湯で軟化しても・・・それほど色彩が変化しない事から、
軟化する時間を大幅に短縮する為に…私はポットのお湯(90度前後) を 使っています。
センチを軟化中
お湯に漬けておく時間は…非常によく聞かれますが・・だいたい2分前後です。(汗)
軟化の目安は…ピンセットを使って触角がスムーズに動かせる・足の関節がポキポキと、
コリをほぐせる位の硬さが残っている という状態が…軟化時のベスト の様に 私は感じています。

この時 遊び心に余裕がある方は、糞虫はホストとなる糞によって臭いが かなり異なるので・・・
生前時の彼らにおける最後の晩際 を想像しつつ、軟化中は 湯気を軽く嗅いで見ましょう!(爆)
中東付近のセンチコガネだと、癖がある野獣な臭いが出てくるので、非常に興味深いです。
水分を良くふき取りましょう
話が大幅にそれましたが・・2分前後 センチコガネを入浴させたら、お湯から取り出して・・
ティッシュで体全体の水気をよくふき取りましょう。 この時、素手で関節を軽く動かして
ポキポキとコリをほぐして置くと、非常に展足がやり易くなるので、是非やって下さいね。(*^^)v


標本作製する前に・・ピンセットについて
クワガタやカブトムシ等の大型甲虫と比較すると、センチコガネは・・小さな甲虫になります。
これらの小さな甲虫類の展足は、ある程度 美しく展足しようと思ったのであれば・・・
ほぼ間違いなく ピンセットを使用する事が多くなります。 で、お店などにピンセットを買いに行くと、
色々なピンセット
本当に 色々な種類のピンセットが置いてあり 価格もまちまちで、 以前の私もそうでしたが・・・
一体、どのピンセットを買えばいいのだろうか? と、非常に 悩むと思います(汗)
私が思うに、標本製作用ピンセットにおける 選び方のポイントは、以下の2つです。(*^^)v

その1 自分の手のサイズに しっくり来る大きさか?
これは、かなり忘れがちなポイントですが・・非常に、大事です。 (汗)
無理せず、指先の力の掛け具合が自由に出来ないと、製作中に 大きなストレスになります。

その2 力のバランスは、ほぼ同じか?
当然ながら 指先で入れた力 と ピンセットの先端部分で働く力は、ほぼ同じでなければ いけません。
悲しい事に、安いピンセットほど…この力のバランスが ダメな場合が多いので、ある程度
良い物を買った方が 綺麗な標本作製が そこまで苦労せずに、出来る様になると思います。
あとピンセット選びの基本として、しっかりと先端が噛み合う物を選ぶ ようにして下さいませ。(^^♪
愛用中のピンセット
ちなみに センチコガネ や その他の脱脂綿での展足時に、私が愛用しているのは・・・
むし社さん で売っている KFI製3C な 2000円前後のピンセットです。
私の手のサイズにしっくり来て無理なく 展足作業が出来るので…気に入っています(^^♪


センチコガネを 展足しよう!
長々とお待たせいたしました。 それでは…実際に 脱脂綿上で展足してみましょう!
センチコガネ や オオセンチコガネは、独特な形状の足を持っているので、楽しいですよ。
センチの展足開始!展足は コンナ感じです
展足の美しさには 主観が入るかと思いますが…年間200頭前後のセンチコガネの展足作業を
こなしている私 が思うに・・センチコガネの展足を 綺麗に見せるコツは 以下4点です。


その1 6本の足は、左右対称に整える。
これは、展足標本を作製する上での基本中の基本ですね。 昆虫図鑑などを見るなどして、
ご自身が気に入った場所に足を置いて 左右対称で…6本の足を整えてください。(^^♪

その2 頭部を持ち上げて、アゴを広げる。
甲虫類の標本は、どんな種類でも頭が下がっている状態ですと・・非常にかっこ悪いです。
これは、センチコガネの標本にも言える事などで、頭部は必ず持ち上げましょう!(^^♪
そしてこの時に、ピンセットを用いて 線対称にセンチコガネのアゴも広げて下さいね。

その3 前足のシャベル部分を並行にする。
センチコガネの爪(フセツ)が生えている前足の部分は、シャベルの様に幅が広がっています。
このシャベル部分を、前けい節 と呼びますが・・ココが垂れ下がっていると・・・
非常に見苦しく 微妙な印象を与えるので、メンドウでも…きちんと平行にしましょう。(^^♪

その4 触角整形は、1日にしてならず。
ローマは1日にしてならず という言葉がありますが・・標本製作にも同じ事が言えます。
軟化した標本ですと、1日目 は変なクセが付いている場合があるので・・・
ココで細かい部分を整えようとすると、イライラも伴って ほとんど上手くいかないです。
なので、どうしても…しっくり来ない所があれば、2日目以降に、作業を再開して下さい。(^^♪
栃木なセンチコガネ 展足中
私も・・センチコガネ標本の触角整形に関しての1日目は、畳まれている触角を
外に出すくらいで、本格的に触角を90度に整える作業は、2,3日目以降からやります。
この時に 前日の展足で甘い場所を、丁寧に微調整な展足をしていくと、イイかと思います。
タトウの表面に ラベルを書くタトウに入れて乾燥させる
そして、その日の内に出来る範囲の展足作業が終りましたら、前回 事前に作製しておいた
「タトウ」の表面に 種名・産地・採集日・採集者など必要な情報を記入して・・・
脱脂綿展足した標本が乗った脱脂綿を、タトウに折った半紙の中に入れていきます。(^^♪
この時、産地名を タトウに記入する筆記具は…ボールペン等でなく 必ず鉛筆でお願いします。


展足した標本を 乾燥させる
小さなセンチコガネの標本であっても 標本の乾燥期間は…だいたい1ヶ月前後です。
この乾燥期間中は、虫害などに合わない様に・・防虫剤や乾燥剤(シリカゲル)も入れて
脱脂綿で展足した標本を、コンテナボックス等に入れて 暗所で保管してください。 (*^^)v
乾燥用 コンテナボックス
ちなみに 密封できるタッパーは、水分が逃げにくい構造になっているので…
昆虫標本を乾燥させるのに不向きなだけでなく、カビが発生し 腐敗もしやすくなるので・・
軟化した標本 を乾燥させる為の入れ物 として、タッパー関連は 使用しない方が無難です。(汗)

さて、そろそろ記事が長くなってきましたので、今日はここまで。
次回の後編では、私がやっている センチコガネの台紙標本作製 に関してのプチ講座です。(^^♪
前回に引き続き あまり時間がないので、今日も・・色気無しのブログ記事で…申し訳ないです(汗)

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センチコガネ
ティーノ様
HP楽しく拝見させていただいております。
オオセンチの軟化ですが、お湯やサクエチを使うと、色が抜けてしまうことがあります。
奈良公園の青色をしたオオセンチや鈴鹿山脈系の緑色をしたやつでは、サクエチで
色が抜けませんでしたが、丹沢にいるピンク色をしたやつでは、お湯サクエチともにだめでした・・・
何かよい方法をご存知でしたら、ご教授ください。
センチコガネやオオセンチは実家近くでよく見るので、もしご入用でしたら、ご連絡ください。
178 | URL | 2012/07/08/Sun 21:53 [編集]
178さん こんばんは。
わざわざのご訪問、及び 書き込み ありがとうございます。m(__)m
このようなワケワカメな当ブログですが・・178さんの暇つぶしになれば 幸いです。

あらら、オオセンチも・・産地によっては色が抜けてしまう事があるんですね。(汗)
国内外を含めて 私は 色々な産地の個体を軟化しているのですが・・・
それほど 色落ちを経験した事がないので、このお話は 非常に勉強になります。m(__)m

もし、そうであれば・・昔ながらの軟化法である タッパーと脱脂綿をご用意して頂き、
タッパーに入れた 脱脂綿に水を湿らせて、その上に虫を乗せて軟化させる方法が
時間は掛かり 虫を取り出すタイミングが・・やや難しいですが、一番では? と思います。

おぉ・・178さんのご実家では、彼らが結構採集できるのですね! 羨ましいです(笑)
もし、宜しければ…お声を書ける事があるかもしれないので、その時は宜しくお願い致します。
ティーノ | URL | 2012/07/08/Sun 23:54 [編集]
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