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初心者の私が、気ままに…綴る 昆虫採集・飼育観察メモ

センチコガネの標本作製 プチ講座 後編
こんにちは。 何分 やや昔の事なので 皆さんが覚えているか 微妙な所ですが・・・
昨年7月頃に 当ブログで・・センチコガネの標本作製について、色々と書いておりました。

そんな中、中編までは、頑張って書き上げたものの。。。その当時の私は、国家試験を控えた
受験生だった事もあって・・多忙などの色々な理由によって 長らく止まっていました。(汗)
ただ、センチコガネの標本作製は、意外と 検索されて来る方 が多い内容みたいだったので、

今日は・・センチコガネの標本作製 プチ講座 後編 を気ままに書いていきますね!(^^)/
過去の記事を読んでいない方は・・以下のリンクから 読んで頂ければ‥幸いです。


センチコガネの標本作製 プチ講座・・前編


センチコガネの標本作製 プチ講座・・中編



センチコガネ を乾燥し終えたら
脱脂綿上で 綺麗に展足し終わったセンチコガネの標本は・・1ヶ月間 という乾燥期間を経て、
栃木なセンチコガネ 展足中
ほぼ完成した と言っても 良い状態になります。 ここからは、台紙標本の仕上げである、
脱脂綿上で展足し終えたセンチコガネを、台紙上に移す作業があります。


台紙 について
店頭販売されている台紙標本に使う台紙は・・「厚紙」「セルロイド性」など、色々な種類があります。
セルロイド性の台紙は、簡単にムシの裏側も見られる という 大きな利点があるものの
防虫剤で満たされる標本箱の中で・・数十年先まで しっかりと持つのか? といった

耐久面での 不安要素がどうしても残るので、私としては・・できれば 数百年の耐久性が
海外の標本で 立証されている「厚紙」を台紙標本の台紙として、使用する方が安全だと思います。
これに関しては・・・あくまで、私の1つ考え方なので・・あしからず。(^^;)


また、センチコガネの台紙標本に関して言えば・・日本に昔からある 三角形の台紙よりも、
ヨーロッパなどでよく利用される 長方形の台紙の方が良いと 私は思います。(^^)/
その主な理由としては・・センチコガネ や オオセンチコガネは、国産種としては、
三角形な台紙
大きく 体幅がある糞虫なので、昔ながらの三角形な台紙を用いて標本にすると・・・
ムシを支えている 台紙の面積が狭いために 油が出てしまうのと同時に、
箱内のポリフォーム上に 落下してしまう不運な事故が、経験上‥よくあるからです。(^^;)
長方形な台紙
長方形の台紙ですと・・こうした事故は、例え油が出ていたとしても・・・
ドイツ箱を必要以上に 揺らしたりしないかぎりは‥落下を 未然に防ぐことが出来ます。


台紙に ムシを乗せる前に・・
さて、こうして選んだ台紙ですが・・まず、台紙の上にムシを貼り付けるより前に、
必ず 台紙に対して 昆虫針をしっかりと刺しましょう! この作業を逆にしてしまうと・・・
中途半端な力が掛かり、台紙自体が ふにゃふにゃになってしまいますので、要注意です(汗)
台紙に昆虫針を指す
なお、厚紙の台紙は、やや堅目なので 台紙に刺す昆虫針は 3号~4号辺りがお勧めです。
無事に台紙に針を刺しましたら・・どの位まで 針を深く刺すか? で 結構 悩むと思います。
そんな悩みを、簡単に解決してくれる 魔法の様なアイテムが 実は‥あります。
平均台台紙標本に使う穴 
それが、標本 や ラベルの高さを整える時に使う この「平均台」というものです。(^^)/
台紙標本では、この「平均台」の一番上にある2つの穴の内の 小さい方の穴を使います。
台紙の高さを整える
この小さな穴の中に針を突っ込み、針の先端が 平均台の底に到達するまで 押し込みます。
これらの作業を済ませると、台紙標本において一番重要な土台である 台紙が完成します。


台紙に ムシを乗せる
皆さん、長らくお待たせ致しました。 いよいよ、センチコガネを台紙に乗せる時が来ました。
まず、ただ台紙の上にムシを乗せるだけでは、直ぐに落下してしまうので・・
当たり前かもしれませんが・・まずは 台紙とムシを接着しなければ・・いけません。
木工用 ボンド台紙にボンドを適量に乗せる
この時に、使用する接着剤は・・木工用ボンドが 私の経験上 一番イイです。
ポイントとしては、ムシにボンドを付けるのではなく、台紙の上に適量のボンドを乗せて、
そのボンド上に・・ムシを置くようにすると、綺麗に行く事が多いです。(^^)/
台紙にムシを乗せる台紙にムシを乗せた状態
この時、ムシの位置が曲がってしまうようであれば・・ピンセットで 位置を微調整して下さいね。
なお、台紙とムシの 貼り付け作業は・・
平均台に刺した状態のままで やる方が 台紙の高さが狂わないので、イイですよ。
台紙にムシを貼り付けた後は、また1時間ほど・・ボンドを しっかりと乾燥させて下さい。


台紙標本にラベルをつける
昔 偉い誰かが言っておりましたが・・ラベルのない標本は、ただの死骸。(^^;)
昆虫の標本は、きちんとした管理をすれば 100年以上持つ事があきらかになっています。

今ある自然は、本当に いつまでもあるとは限りません ので・・しっかりと、
その時 その時代の自然の記録を残す 意味合いで・・例え趣味レベルの標本であったとしても・・
ラベルは、きちんと作成して・・作成した昆虫標本に付けておきましょう。(^^)/
標本ラベル 見本
ラベルに書く情報は、最低限 「採集地」「採集日」の情報は、必ず入れておきましょう!
「採集者(Leg)」などの情報も・・できる限り あった方が良いのですが・・
「採集地」や「採集日」の 2つに比べたら、「採集者」の重要性は、それほどありません。
ラベルを台紙標本に付ける
パソコンでも手書きでも良いので ラベルを作成したら‥これを 台紙標本に付けましょう。
この時も・・「平均台」が役に立ちます。 これでラベルの高さが 簡単に一定にできます。
センチコガネの台紙標本センチコガネの台紙標本 横から
ここまで来て、始めて・・センチコガネの台紙標本は、完成します(^^)/
なお、ラベルの高さは・・完全に 好みの問題なので、お好きな 平均台の穴で合わせて下さい。


台紙標本を 標本箱の中へ!
こうして作成した台紙標本は、しっかりとした標本箱にいれて 大切に保管します。(^^)/
国産オオセンチコガネの台紙標本を ドイツ型標本箱にたくさん並べると、こんな感じになります。
国産のオオセンチコガネ標本
あとは、半年に1回くらいの間隔で、完成した標本箱内を眺めてみて・・・
防虫剤が切れていないか? 標本から油が出ていないか? などを 見る事が重要です。



非常に 長くなりましたが・・これで、国内外のセンチコガネ・オオセンチコガネを対象とした
台紙標本 作製におけるプチ講座 後編を これで 終了したいと思います。(^^)

読みにくい部分も色々とあったと思いますが・・・皆さんも、この機会に、
是非 センチコガネ・オオセンチコガネの台紙標本 を自宅で作成してみて下さいね!
最後まで このプチ講座をお読み頂き、有り難うございました。m(_ _)m

また 今回 センチコガネの標本制作する過程で用いた 栃木県産 センチコガネを
昨年度 快く譲ってくれた 京四郎さん。 本当に‥良い個体をありがとうございました。(^^)/

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